網膜剥離を治療する組成物及びその製造方法
专利摘要:
本発明は、液体中にナノ粒子を分散させた分散液を含み、ナノ粒子の比重が液体の比重よりも高く、ナノ粒子と液体との個々の屈折率が互いに実質的に同程度である、網膜剥離の治療に使用する組成物に関する。本発明は、液体中にシリカナノ粒子を分散させた分散液を含む、網膜剥離の治療に使用する組成物と、組成物を製造する方法及び部品キットと、網膜剥離を治療する方法にも関する。なし 公开号:JP2011505940A 申请号:JP2010537522 申请日:2008-12-03 公开日:2011-03-03 发明作者:レイチェル;ルシンダ ウィリアムス;デイビッド;サイ;フン ウォン;マイケル;ジョセフ ガーヴィー 申请人:ユリブ エンタープライジズ リミテッド; IPC主号:A61L31-00
专利说明:
[0001] 本発明は、網膜剥離を治療するのに使用する組成物に関する。特に本発明は、眼の下部における網膜剥離を治療するのに使用する「重(heavy)」網膜タンポナーデを提供することに関する。] 背景技術 [0002] 網膜剥離とは、神経感覚網膜がその下にある色素上皮から分離することである。網膜剥離を治療しないと、その結果として永久的に視力が失われるか又は失明する可能性がある。網膜剥離は網膜上の硝子体の牽引によって生じる。この牽引は眼の運動、したがって硝子体と網膜との間の相対運動によって「動的」に生じたり、又は網膜の表面での膜の萎縮に起因して「静的」に生じる可能性がある。網膜剥離は、近視、偽水晶体振動、外傷及び糖尿病に関連しており、眼病を有する者において失明することになる一般的な経路となることが多い。] [0003] 網膜剥離が網膜の裂孔(穿孔、円孔又は裂傷とも称される)に関連する場合、流体が硝子体腔から網膜下腔に入る。かかる形態の網膜剥離は、「裂孔原性網膜剥離」と称される。網膜の裂孔部を閉じる有効な手段が幾つか存在する。まず第1の手段は、(特許文献1に記載されているように)強膜を内陥させるために眼の外側から外植することに関する。第2の手段は、眼内タンポナーデを使用することに関する。眼内タンポナーデとは、網膜の裂孔部を塞ぐために硝子体腔に注入される薬剤のことである。眼内タンポナーデは水と混合せず、水と界面を形成する流体である。この流体は、ガス状の流体、例えば空気、六フッ化硫黄(SF6)又はペルフルオロプロパン(C3F8)であり得る。これらガスは希釈されていない状態で少量だけ使用するか、又は空気と混合して使用することができ、完全に硝子体腔を満たす。これら液体としては、ペルフルオロカーボン液、半フッ素化アルカン又はアルケン、及びシリコーンオイルが挙げられる。これらの内で、シリコーンオイルだけが数週間以上、眼の内部で耐えることができる。他の液体はいずれも長期間使用すると、炎症反応又は組織的な変化によって示されるように、網膜に対する毒性が生じる。] [0004] 網膜剥離は硝子体腔内に気泡を注入し、眼の壁に対して網膜の裂傷部を圧迫して元に戻すのを助ける気体網膜復位術によっても治療できる。この方法は、必要に応じてレーザー技法及び凍結外科手術と組み合わせて使用することもできる。かかる手術に好ましいガスは、一般的にはペルフルオロプロパン(C3F8)又は六フッ化硫黄(SF6)のいずれかであり、これらは無菌空気と混合されると、長時間にわたって眼の内部に残留する性質を有する。特許文献2は、この技法と組み合わせても使用できる多数の他のガスを開示している。このガスは、最終的に眼自体の天然流体に置き換わるが、最近では弗素をベースとする組成物の毒性が懸念されている。] [0005] 別の治療法としては、眼から硝子体ゲルの全て又は一部を取り除き、これをタンポナーデ剤、例えばペルフルオロカーボン液、シリコーンオイル又は(上記と同様なガス状組成物を使用する)ガスに置き換える硝子体切除術に関する。液体の除去又はガスの吸収の後、時間をかけて眼を眼自体の体液で満たすことができる。この技法では、眼の壁内を小さく切開し、小さい切断装置によって硝子体ゲルを取り除く。硝子体ゲルを取り除く際に、連続的な注入により圧力を維持するのに塩溶液を使用する。次にこの溶液を注入空気と交換し、その後、空気とガスとの混合物を注入する。代替的には、タンポナーデ剤としてペルフルオロカーボン液、半フッ素化アルカン又はアルケン、及びより一般的にはシリコーンオイルを注入する。このタンポナーデ剤は、界面張力及び浮力により、網膜裂孔部を塞ぐ不混和性流体である。したがって、このタンポナーデ材料は、網膜裂傷部を閉じるようになっており、下にある脈絡膜上に網膜を復位させるようにしている。] [0006] これら治療法は、成功し得るものであるが、何回もの治療を必要とすることが多く、常に網膜自身に対し、物理的な損傷を生じさせる恐れがある。より長期間、タンポナーデ剤、例えばシリコーンオイル又はガスが、体液自体よりも比重が低く、このため眼内の残存液(aqueous)の上部に浮揚するので、眼の下部において網膜剥離を治療するのは特に困難である。] [0007] 眼の下部における網膜剥離に関連する課題に取り組むために、多くの「重」タンポナーデが開発されている。例えば、Wong及びその同僚(非特許文献1)は、水より重いタンポナーデとしてDensiron(登録商標)−68(Fluoron, Germany)の使用(used)を採用している。Densiron(登録商標)−68はペルフルオロへキシルオクタンと従来のシリコーンオイルとの均一混合物である。] [0008] 米国特許第6,547,714号明細書 露国特許第2,235,527号公報] 先行技術 [0009] Wong et al.,(2006)Ann. Acad. Med. Singapore, 35(3)181-184] 発明が解決しようとする課題 [0010] 近年、磁性粒子の使用が展開されている。西国特許出願公開第2132029号明細書及び西国特許出願公開第2024242号明細書は、生体適合性の粘弾性物質中に懸濁し、網膜剥離付近の強膜上に位置した磁石に引かれ合う、生体適合性の磁性粒子を使用することを開示している。特許文献1、米国特許第6,135,118号明細書、及び米国特許第6,464,968号明細書は、ジメチルシロキサン担体中の磁性流体を眼に挿入すること、及び帯磁強膜バックルにより流体に磁場を印加することを記載している。両方の技法が、強膜を損傷させる可能性がある。] 課題を解決するための手段 [0011] 本発明の目的は、従来技術の手法に関連した1つ又は複数の課題に対処すること、特に網膜剥離の治療で効果的に使用することができるタンポナーデ剤を提供することである。さらに本発明の目的は、眼の下部の網膜剥離を治療するのに使用することができるタンポナーデ剤を提供することである。] [0012] 本発明によると、網膜剥離の治療に使用する組成物であって、液体中のナノ粒子の分散液を含み、ナノ粒子の比重が液体の比重よりも高く、ナノ粒子と液体との個々の屈折率が互いに実質的に同程度である、網膜剥離の治療に使用する組成物が提供される。] [0013] 液体中のナノ粒子の濃度が0.1重量%〜30重量%の範囲であるのが好ましい。より好ましくは、液体中のナノ粒子の濃度は0.1重量%〜20重量%の範囲である。最も好ましくは、液体中のナノ粒子の濃度は0.1重量%〜10重量%の範囲である。] [0014] 「実質的に同程度」という用語は、ナノ粒子と液体との両方の屈折率が、可能な限り同程度となるように、例えば±10%以内で選択されることを意味するように意図される。屈折率が互いに同程度である程、組成物中に存在する光学濁度が低くなることは、当業者(skilled addressee)にとって明らかであろう。好ましくは、ナノ粒子と液体との個々の屈折率は互いの0.5以内である。より好ましくは、ナノ粒子と液体の屈折率は互いの0.05以内である。所望に応じて、液体は、屈折率がナノ粒子のものと実質的に同程度である液体を形成するように、混ぜ合わせた2つ以上の液体を含み得る。] [0015] ナノ粒子と液体との個々の屈折率の下限は1.2であるのが好ましい。より好ましくは、個々の屈折率の下限は1.3である。最も好ましくは、個々の屈折率の下限は1.4である。ナノ粒子と液体との個々の屈折率の上限は1.8であるのが好ましい。より好ましくは、個々の屈折率の上限は1.7である。最も好ましくは、個々の屈折率の上限は1.6である。ナノ粒子と液体との個々の屈折率の範囲は、本明細書中の上記に記載の上限又は下限のいずれか1つから選択され得る(例えば1.2〜1.8、1.3〜1.7及び1.4〜1.6)。最も好ましい実施の形態では、ナノ粒子と液体との個々の屈折率は1.5±0.05の領域にある。] [0016] 組成物を、眼の後部において硝子体ゲルの一部又は全てを置き換えるのに使用することができる。ナノ粒子の包含が液体の比重を増大させ、組成物を「重」網膜タンポナーデとして眼の下半分での網膜剥離を修復するのに使用するのを可能にする。] [0017] 液体中にナノ粒子を分散させた分散液は、任意の好適な方法により得ることができる。非限定的な例として、超音波混合を、液体中にナノ粒子の分散を形成するのに使用することができる。この種の混合は、より多くの量のナノ粒子を液体中に分散させ、それにより低いせん断粘度を保ちながら、より比重が高い組成物を得ることを可能にする。] [0018] 場合によっては、そのために、液体中のナノ粒子の重量による濃度が相対的に高くなり、例えば最大30%、例えば5%〜18%又は10%〜15%であり得る。] [0019] 好ましくは、ナノ粒子はシリカ粒子を含む。] [0020] 本発明のさらなる態様によれば、液体中のシリカナノ粒子の分散液を含む、網膜剥離を治療するのに使用する組成物が提供される。] [0021] 上記態様の両方の態様に関するナノ粒子は、以下に挙げられる多くの特性を共有するのが好ましい。] [0022] シリカナノ粒子は非晶質であり得る。シリカ粒子はDegussa-SilanesによりAerosil(登録商標)380という商品名で販売されているヒュームドシリカ等のヒュームドシリカを含むのが好ましい。シリカの屈折率は(供給源及び形態に応じて)1.4〜1.55である。] [0023] ナノ粒子は、マトリクスマイクロビーズ、及び/又は他の薬剤、部分、分子又は化合物(例えば薬物、生体活性分子、又は他の有益な若しくは有用なエンティティ)を保有するビーズの形態をとってもよい。このため粒子は、ゲル化又は凝集ナノ粒子(例えばゲル化又は凝集シリカナノ粒子)を含み得る。粒子は、特に粒子がゲル化又は凝集ナノ粒子(例えばゲル化又は凝集シリカナノ粒子)を含む場合、吸着、吸収又は封入を含む様々な機構により他の薬剤を含有又は保有してもよい。] [0024] ナノ粒子は、互いに同程度の大きさのナノ粒子を含み得る。代替的にナノ粒子は、異なる大きさのナノ粒子を含み得る。好ましくは、ナノ粒子の大きさは100nm未満である。より好ましくは、ナノ粒子の大きさは50nm未満である。使用されるナノ粒子の濃度は、多くの要因、例えば要求される比重(網膜剥離の位置及び大きさによって変わり得る)により求められることが、当業者にとって明らかであろう。] [0025] 液体は1つ又は複数のオイルを含み得る。好ましくは、液体はシリコーンオイルを含む。或る種のシリコーンオイルの比重は0.97g/cm3であることが分かっている(Wetterqvist et al., 2004, Br. J. Ophthalmol, 88, 692-6)。液体は、ジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンとの混合物、例えば(85%〜88%)ジメチルシロキサン−(12%〜15%)ジフェニルシロキサンを含み得る。(85%〜88%)ジメチルシロキサン−(12%〜15%)ジフェニルシロキサンの屈折率は1.479である(Fluorochem Limited, UKから得られるCAS番号68083−14−7)。] [0026] 必要に応じて組成物は、流体のレオロジー特性を改善する添加剤をさらに含み得る。組成物の光学特性を損わない添加剤が最も望まれる。] [0027] 本発明に従って使用される液体は、現在網膜剥離の治療中に使用されているものであるが、「液体」という用語が未だ開発されていない液体も包含することは、当業者にとって明らかであろう。] [0028] 本発明のさらなる態様に従って、網膜剥離の治療に使用される組成物を製造する方法であって、複数のナノ粒子を液体と混合することを含み、ナノ粒子の比重が液体の比重よりも高く、ナノ粒子と液体との個々の屈折率が互いに実質的に同程度である、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する方法が提供される。] [0029] 本発明のまたさらなる態様に従って、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する方法であって、分散液を形成するように複数のシリカ粒子を液体と混合することを含む、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する方法が提供される。] [0030] 両方の方法が、本明細書中の上記に記載の組成物を製造するのに使用され得る。] [0031] 本発明のまたさらなる態様に従って、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する部品キットであって、 a)液体と、 b)液体よりも比重が高く、且つ屈折率が液体と実質的に同程度である複数のナノ粒子と、 c)液体中にナノ粒子を分散させる手段と、 を備える、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する部品キットが提供される。] [0032] 本発明のさらなる態様に従って、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する部品キットであって、 a)液体と、 b)複数のシリカナノ粒子と、 c)液体中にナノ粒子を分散させる手段と、 を備える、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する部品キットが提供される。] [0033] 好ましくは、両方の部品キットが、本明細書中の上記に記載の組成物を製造するのに使用され得る。] [0034] 部品キットは使用前に所定量のナノ粒子及び液体を測定する手段をさらに備え得る。] [0035] 本発明のさらなる態様に従って、網膜剥離を治療する方法であって、 a)硝子体液及び/又は他の流体の少なくとも一部を網膜剥離の領域に近い位置、又は網膜剥離の領域付近の位置から取り除く工程と、 b)取り除いた体液及び/又は他の流体を、液体中のナノ粒子の分散液を含む組成物に置き換える工程と、 を含む、網膜剥離を治療する方法が提供される。] [0036] この網膜剥離を治療する方法が現行の眼科手術法に適合することは、当業者にとって明らかであろう。例えば、組成物を、硝子体切除術後又は硝子体切除術中、標準的な操作機器により眼に挿入してもよい。ナノ粒子は、液体の比重を増大させ、外科医が液体を使用し、下部眼底に持続性エンドタンポナーデを与えるのを可能にする。] [0037] 好ましくは、治療法は本明細書中の上記に記載の組成物を利用する。] [0038] これより、本発明を以下の実施例を用いてほんの一例としてより詳細に説明する。] [0039] 実施例1 水より重いタンポナーデとして使用される組成物を、9.9gの(85%〜88%)ジメチルシロキサン−(12%〜15%)ジフェニルシロキサンコポリマー(Fluorochem Limited, UKから得られるCAS番号68083−14−7)中に0.3gのAerosil(登録商標)R972(Degussa GmbH, Germany)を分散させることで調製した。分散液をローラーミキサー上に置き、シリカ粒子がシロキサンコポリマー全体に完全に分散され、光学的に透明な組成物が形成されるまで混合した。Aerosil(登録商標)シリカ粒子の屈折率は、シロキサンコポリマーの屈折率1.479と実質的に同程度の1.44〜1.48の範囲内である。 実施例2 またシロキサンコポリマーの代わりにポリジメチルシロキサンオイルを使用して、実験を行った。ポリジメチルシロキサンオイルの屈折率はおよそ1.4である。生成される組成物には或る程度の濁度があったが、依然として重網膜タンポナーデとして利用することができた。或る程度の濁度が網膜剥離の治療にとって許容可能であることは、個人の長期視力を回復させるには、タンポナーデを眼に一時的に導入すればいいことから、明らかであろう。 実施例3 水より重いタンポナーデとして使用される、11.0%(w/w)のシリカを含有する組成物を、9.6gのAerosil R972 Pharmaシリカ(Evonik製)を78.2gのフェニルトリメチコンオイル(556 Cosmetic Grade Fluid、Dow Corning製)に添加することにより調製した。組成物を、周囲温度でおよそ48時間、すなわちシリカがオイル全体に完全に分散され、光学的に透明な分散液が形成されるまでローラーミキサー上に置いた。シリカ粒子の屈折率は、オイルの屈折率(1.46)と実質的に同程度の1.44〜1.48である。 実施例4 フェニルトリメチコンオイル(556 Cosmetic Grade Fluid、Dow Corning製)中に10.0%(w/w)、12.5%(w/w)及び15.0%(w/w)のAerosilR972 Pharmaシリカ(Evonik製)を含有する、水より重いタンポナーデとして使用する、3つの組成物をそれぞれ以下の通りに調製した。3.0gのAerosil R972 Pharmaシリカを27.0gのフェニルトリメチコンオイルに添加し、3.75gのAerosil R972 Pharmaシリカを26.25gのフェニルトリメチコンオイルに添加し、4.5gのAerosil R972 Pharmaシリカを25.5gのフェニルトリメチコンオイルに添加した。各組成物を周囲温度で10日間ローラーミキサー上に置き、その後それぞれの場合でシリカをオイル全体に完全に分散させ、光学的に透明な分散液を形成した。それぞれのブレンドのせん断粘度を、TA InstrumentsのAdvanced Rotational AR500 Rheometerを使用して測定した。さらに、各組成物のアリコート5gを、MisonixのMicroson超音波プローブを使用して超音波混合した(各アリコートを10ワットの電力設定で2分間混合した)。超音波混合したアリコートのせん断粘度を、AR500 Rheometerを使用して測定した。ローラー混合のみの組成物及び超音波混合したアリコートに関するせん断粘度データを以下に示す。] [0040] ] [0041] 3つ全ての組成物で、超音波混合により、せん断粘度の大きな低減が生じた。この種の混合は、より多くの量のシリカをシリコーンオイル中に分散させ、それにより相対的に低いせん断粘度を保ちながら、より比重が高い組成物を得ることを可能にすることが明らかである。]
权利要求:
請求項1 網膜剥離の治療に使用する組成物であって、液体中のナノ粒子の分散液を含み、該ナノ粒子の比重が該液体の比重よりも高く、該ナノ粒子と該液体との個々の屈折率が互いに実質的に同程度である、網膜剥離の治療に使用する組成物。 請求項2 前記液体中の前記ナノ粒子の濃度が0.1重量%〜30重量%の範囲である、請求項1に記載の組成物。 請求項3 前記ナノ粒子と前記液体との個々の屈折率が1.4〜1.6の範囲である、請求項1又は2に記載の組成物。 請求項4 前記ナノ粒子と前記液体との個々の屈折率が互いの0.5以内である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。 請求項5 前記ナノ粒子と前記液体の屈折率が互いの0.05以内である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。 請求項6 前記ナノ粒子がシリカ粒子を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。 請求項7 網膜剥離の治療に使用する組成物であって、液体中のシリカナノ粒子の分散液を含む、網膜剥離の治療に使用する組成物。 請求項8 前記ナノ粒子の大きさが100nm未満である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。 請求項9 前記ナノ粒子の大きさが50nm未満である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。 請求項10 前記液体がシリコーンを含む、請求項6〜9のいずれか一項に記載の組成物。 請求項11 前記シリカナノ粒子が非晶質である、請求項6〜10のいずれか一項に記載の組成物。 請求項12 前記シリカ粒子がヒュームドシリカを含む、請求項6〜11のいずれか一項に記載の組成物。 請求項13 前記シリカ粒子がゲル化又は凝集シリカナノ粒子を含む、請求項6〜12のいずれか一項に記載の組成物。 請求項14 前記シリカナノ粒子が吸着、吸収又は封入薬又は他の生体活性分子を含有する、請求項6〜13のいずれか一項に記載の組成物。 請求項15 前記液体が1つ又は複数のオイルを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。 請求項16 前記液体がシロキサンオイルを含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。 請求項17 前記液体が官能性シロキサンを含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の組成物。 請求項18 前記液体がメチルシロキサンを含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の組成物。 請求項19 前記液体がフェニルシロキサンを含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物。 請求項20 前記液体がメチルシロキサンとフェニルシロキサン又はフェニル化メチルシロキサンとの混合物を含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組成物。 請求項21 前記液体がトリメチルフェニルシロキサンを含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の組成物。 請求項22 前記液体がジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンとの混合物又はコポリマーを含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載の組成物。 請求項23 前記液体が85%〜88%のジメチルシロキサンと12%〜15%のジフェニルシロキサンとのコポリマーを含む、請求項22に記載の組成物。 請求項24 前記液体がフェニルトリメチコンを含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の組成物。 請求項25 前記液体のレオロジー特性を改善する添加剤をさらに含む、請求項1〜24のいずれか一項に記載の組成物。 請求項26 網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する方法であって、複数のナノ粒子を液体と混合することを含み、該ナノ粒子の比重が該液体の比重よりも高く、該ナノ粒子と該液体との個々の屈折率が互いに実質的に同程度である、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する方法。 請求項27 前記混合を超音波で行う、請求項26に記載の方法。 請求項28 請求項1〜25のいずれか一項に記載の組成物を製造するのに使用する、請求項26又は27に記載の方法。 請求項29 網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する方法であって、分散液を形成するように複数のシリカ粒子を液体と混合することを含む、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する方法。 請求項30 前記混合を超音波で行う、請求項29に記載の方法。 請求項31 請求項7〜25のいずれか一項に記載の組成物を製造するのに使用する、請求項29又は30に記載の方法。 請求項32 網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する部品キットであって、a)液体と、b)前記液体よりも比重が高く、且つ屈折率が該液体と実質的に同程度である複数のナノ粒子と、c)前記液体中に前記ナノ粒子を分散させる手段と、を備える、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する部品キット。 請求項33 請求項1〜25のいずれか一項に記載の組成物を製造するのに使用する、請求項32に記載の部品キット。 請求項34 網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する部品キットであって、a)液体と、b)複数のシリカナノ粒子と、c)前記液体中に前記ナノ粒子を分散させる手段と、を備える、網膜剥離の治療に使用する組成物を製造する部品キット。 請求項35 請求項7〜25のいずれか一項に記載の組成物を製造するのに使用する、請求項34に記載の部品キット。 請求項36 分散前に所定量の前記ナノ粒子及び前記液体を測定する手段をさらに備える、請求項32〜35のいずれか一項に記載の部品キット。 請求項37 網膜剥離を治療する方法であって、a)硝子体液及び/又は他の流体の少なくとも一部を網膜剥離の領域に近い位置、又は網膜剥離の領域付近の位置から取り除く工程と、b)取り除いた体液及び/又は他の流体を、液体中にナノ粒子を分散させた分散液を含む組成物に置き換える工程と、を含む、網膜剥離を治療する方法。 請求項38 前記組成物が請求項1〜25のいずれか一項に記載の組成物を含む、請求項37に記載の方法。
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